強迫性障害は把握することが大切|理解を深め病気と寄り添う

机の上で悩む男性

原因を知ろう

悩む女性

強迫性障害は、青年期に発症することが多い病気とされています。それ以降は慢性的な症状になることが多く、回復と悪化を繰り返すことになります。この強迫性障害を引き起こす原因は何なのか、といったことは最近まで不透明な部分が多く残っていました。しかし、強迫性障害の原因解明や、治療法などの研究は現在でも進められており、明らかになってきている部分も増えています。強迫性障害を引き起こす原因は、主に「心理的ストレス」、「社会的ストレス」、そしてそれらのストレスによる「セロトニンなどの神経伝達物質の分泌の異常」があげられます。

「セロトニン」とは、意欲や幸福感、達成感といった感情を脳へ正確に伝える伝達物質です。このセロトニンの分泌異常は、心理的なストレス、社会的なストレスを受けることによって起こります。セロトニンの分泌異常が起こると、脳内の神経のネットワークに異常が起こります。そうなると、ちょっとした不安も脳に正しく伝えられなくなるため、過大評価されてしまいます。その結果、強い不安感や強迫観念が生まれ、強迫性障害が引き起こされます。

さらに、機能性障害は軽度であるものの、遺伝性があると考えられています。第一等親族に強迫性障害を発症している人がいる場合、子に強迫性障害が発症する可能性は10%から20%ほどになります。強迫性障害の遺伝性に関しては、まだまだ研究が進められている途中です。
また、小児期にかかった病気(リウマチ熱など)の後遺症として強迫性障害を発症するケースも知られるようになってきています。

また、家庭や職場、学校などの対人関係のストレスが直接的な原因になりえることもあります。両親の離婚や家族・親しい人との離別をきっかけに強迫性障害を発症したり、学校や職場でのいじめやパワハラ、セクハラなどが原因になることも十分に考えられます。これらの原因にアプローチし、正しい治療を続けることが、強迫性障害を克服する近道です。