強迫性障害は把握することが大切|理解を深め病気と寄り添う

机の上で悩む男性

発せられるサイン

笑顔の看護師

「自分は強迫性障害ではないか」、もしくは「あの人は強迫性障害になっているのではないか」という疑いを持ったら、まずは自分強迫性障害かどうかを確認する目安、サインを確認しましょう。強迫性障害の症状は、そのサインから確認することもできます。もちろん、自己判断のみで決断するのは禁物です。サインの確認と合わせて、専門医への相談もしっかりと受け、適切な治療を受けるようにすることが大事です。見落としがちなサインもあるので、まずはよく観察するようにしましょう。

一般的に、強迫性障害にはある事柄を繰り返し確認する「確認行為」や、「誰かにケガを負わせていないか」といった強い不安感に駆られる「加害恐怖」などが代表的な症状・サインとしてあらわれます。そのほかにも、「儀式行為」とよばれる症状もあらわれます。これは「決められた手順通りに仕事や家事をしないと、恐ろしいことになる」といった不安を抱き、その手順通りに家事や仕事を行うようになる症状です。また、物の配置にこだわりを見せることもあり、必ずそのとおりの配置になっていないと強い不安感に駆られるというサインも見られます。加えて、同じ道や同じ場所を繰り返し何度も歩いたりといった行動も見られることがあります。

「不潔恐怖症」や、それに伴う「異常な洗浄行為」も強迫性障害のサインとしてはよく見られるものです。これは、自分が汚れることや細菌汚染などに対して異常なまでの恐怖心を抱き、手洗いや洗濯、掃除、入浴などを繰り返すといった行動があらわれます。また、ドアノブや手すりなど、不潔だと感じたものを触るのを避けようとするといった行動も見られます。これらのサインは「潔癖症」などと同一視されることもありますが、潔癖症が「周りがズボラ」だと考える傾向にあるのに対し、強迫性障害は自分でも「異常」だと感じるパターンが見られます。この行為によって精神的・生活的な苦痛を得ているかどうか、というのが強迫性障害と潔癖症かを見分ける鍵です。

これらのほかにも、強迫性障害を疑わせるサインにはさまざまなものがあります。重度の症状やサインはともかく、軽度のサインの場合は「単に神経質なだけでは」と軽く考えられてしまうケースが多いのです。そのため病気だと気づかれないことも多いのですが、日常生活に支障をきたしているようであればすぐに専門医へと相談することが大事です。あまりにも不安感や強迫観念が強すぎて心身が疲労してしまったり、仕事や約束事などに頻繁に遅刻するようであれば、必ず専門医の診断を受けることが大事です。