強迫性障害は把握することが大切|理解を深め病気と寄り添う

机の上で悩む男性

具体的な症状について

女性が男性に説教している様子

強迫性障害の症状には、さまざまなあらわれ方があります。患者さんによっては、比較的軽度の症状で済むケースもあったり、逆に重度の症状が現れている患者さんもいます。また、強迫性障害の症状のタイプにはいくつかのパターンに分けることができます。強迫性障害に一般的によく見られるパターンもあれば、重度の患者さんによく見られるパターンなどがあり、この症状が、患者さんが軽度が重度かを知る1つの目安になることもあります。強迫性障害の症状が重症だと感じた場合は、早急に治療することが大事です。

まず多くの患者さんに見られるのが、衝動行為や敵意などに関する強迫観念です。こういった強迫観念が強い患者さんは、「誤って他人にケガを負わせてしまわないか、他人を殺してしまったりしないか」というような強迫観念に悩まされ、対人関係を避けてしまいます。また、不潔なもの、汚れたものに関する強迫観念が強いパターンもよく見受けられます。「自分の手は汚れてしまっているのでは」、「物に触ると手が汚れるのでは」といった強迫観念から、対人関係を避けるといった行為や、物に触れるのを過剰に避けたり、何度も繰り返し手を洗うといった行為を繰り返します。

これらのほか、「詮索癖」とよばれるパターンもあります。取るに足らないこと、些細なことの理由を何度も詮索したり、ひどくなると周囲に質問して回ったりなどの行為に及びます。とにかく、きちんとした物事の理由や原因を突き詰めないと満足できないパターンです。症状が重度になると、「巻き込み型」と呼ばれているタイプに発展するケースもあります。このパターンは、他人にも物事の確認を何度もさせることで、安心感を強めようとします。このパターンは、患者本人にはもちろんのこと、周囲にも影響が及ぶタイプなので非常に厄介です。本人のストレスと周囲の人へのストレスを考慮して、早めの治療に踏み切るのが得策だと言えるでしょう。
強迫性障害の症状は、多くの場合青年期の発症をきっかけにして、悪化や回復を繰り返して慢性的に続く傾向にあります。しかし、早期にしっかりとした治療を行えば治すことができます。